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国立科学博物館

国立科学博物館の外観

東京都上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)内にある国立科学博物館。国立と名の付くだけあって、恐竜の全身骨格が多数展示されています。レプリカではない本物の化石が多いのも国立科学博物館の特徴の一つ。

このページでは、広い国立科学博物館内のあちらこちらに散らばって展示されている恐竜や首長竜、翼竜などを見落とさないよう、どの館の何階にあるのかを紹介します。

国立科学博物館へのアクセス

JR上野駅公園口の案内

国立科学博物館へのアクセスは公共交通機関が便利です。公式サイトではJR「上野駅」から徒歩5分、東京メトロ「上野駅」と京成線「京成上野駅」からは徒歩10分と案内されています。

車での場合、国立科学博物館には駐車場がないため上野公園周辺の有料駐車場を利用します。私はJRで出かけたので、JR上野駅からのアクセスを紹介しますね。

国立科学博物館のとなりには国立西洋美術館

国立西洋美術館の外観

JR上野駅「公園口」を出ると道を挟んですぐに上野公園です。平日の午前中でしたが、意外と多くの人が公園を訪れています。遠足の小学生もいましたよ。

左手に東京文化会館、右手に国立西洋美術館を見ながら上野公園内を歩きます。そのまままっすぐ進むと上野動物園なのですが、国立西洋美術館の角を右折します。

ちなみに国立西洋美術館は近代建築を代表する建築家ル・コルビュジエの設計。2016年に世界文化遺産として登録されたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。国立西洋美術館は日本で現存する唯一のコルビュジエの建築なんですよ。

小さな子も安心。上野公園内をゆったりお散歩

国立科学博物館の外観

しばらく進むと国立西洋美術館の向こうに国立科学博物館が見えてきます。公式サイトの案内では徒歩5分とありましたが、公園内を散歩する気分でゆっくり歩いていたので、もう少し時間がかかりました。上野駅を出たらすぐに公園ですし、小さな子どもさんが一緒でも安心して歩けますね。

国立科学博物館の常設展の入り口は日本館の地下1階

国立科学博物館の建物は2つに分かれています。手前にあるクラッシックな茶色の建物の日本館と奥にある地球館です。日本館は1931年の開館当時から使用されていて、2008年に重要文化財として登録されたそうですよ。

恐竜の展示は通常展で見られます。国立科学博物館では通常展と特別展では入り口が分かれていて、SLの左側が通常展、右側から進むと地球館での特別展の入り口です。特別展が開催されているときは案内板があるのでわかると思います。

国立科学博物館の通常展入り口は、日本館の地下1階。サンクンガーデンと呼ばれる空間の先に入り口があります。

国立科学博物館の入口

丸い屋根の門をくぐって階段で降りていくのですが、門の左側にエレベーターがあるので、ベビーカーや車椅子でも問題なく入場できますよ。

国立科学博物館の入館料、高校生以下は無料!

国立科学博物館の常設展の入館料は大人・大学生620円。特別展では個別にチケット代が設定されます。常設展だけなら高校生以下は無料なんですよ。

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国立科学博物館のパンフレット

受付には館内ガイドのパンフレットが置いてあるので、ぜひもらっておきましょう。国立科学博物館は、古くからある日本館と新しい地球館、建物が2つあります。施設全体が広く少し分かりにくいため、見たい恐竜の場所の確認に便利です。

展示全体を紹介した「館内ガイド」のほかに、「おたずねの多い展示」というパンフレットもあります。こちらは国立科学博物館で特に人気の高い展示を紹介したもの。恐竜やフタバスズキリュウの展示場所も分かりやすいですよ。

恐竜・翼竜・首長竜・魚竜は国立科学博物館のどこに展示されている?

恐竜好きなら見に行きたい全身骨格。国立科学博物館では恐竜や中生代の爬虫類の全身骨格が4カ所に分かれて展示されています。(子ども連れのみ入れる4~6歳児対象の展示室コンパスは除く)

私はまず入口のある日本館3階でフタバスズキリュウを見てから地球館に移動。地球館の地下2階から上階へ上がる順番で全身骨格を見たので、その順番でどこにどの恐竜がいるのか紹介しますね。

フタバスズキリュウがいるのは日本館3階「日本列島のおいたち」

国立科学博物館の日本館の天井とステンドグラス

日本館の3階へ移動途中、まず目を引くのが吹き抜けの天井の装飾とステンドグラス。先ほども書きましたが、1931年(昭和6年)に建てられた日本館は国指定の重要文化財なんです。美しくて思わず見とれてしまいますね。

日本館の建物を上から見ると飛行機の形をしています。真ん中の吹き抜けをはさんで入口から向かって右が南翼、左が北翼。飛行機の翼の部分が展示室になっているんです。

フタバスズキリュウの全身骨格があるのは北翼の3階です。

日本館3階北翼にフタバスズキリュウの全身骨格が展示

国立科学博物館のフタバスズキリュウ全身骨格

日本館3階「日本列島の生い立ち」という展示室に入ると、いきなりフタバスズキリュウの全身骨格です!

フタバスズキリュウは、1968年に当時高校生だった鈴木直さんが福島県いわき市で化石を発見した首長竜。標本のクリーニングや研究に時間がかかりましたが、2006年新種の首長竜と正式に認められたそうです。

国立科学博物館のフタバスズキリュウの解説コーナー

日本では長くフタバスズキリュウと呼ばれてきましたが、学名はFutabasaurus suzukiiなので、フタバサウルスと呼ぶのが正しいようですね。

ところで、フタバスズキリュウといえば、ドラえもんの映画『のび太の恐竜』のピー助を思い出しませんか?1980年と2006年の2度劇場公開されている『のび太の恐竜』ですが、フタバスズキリュウは首長竜なので海生爬虫類です。実は恐竜(=中生代に栄えた陸上の爬虫類)ではないんですよ。

日本列島の誕生がわかる化石も多数

国立科学博物館のアンモナイトの海

日本館3階北翼は「日本列島のおいたち」というテーマの展示室です。フタバスズキリュウのほかには、日本で初めて発見された恐竜のモシリュウ、イグアノドン類の歯、最古の魚竜ウタツサウルスなど日本で発見された化石が展示されています。

日本列島の誕生から成立までの日本列島の様子が分かるようにいろいろなものが展示されていて、アンモナイトやウミユリ、植物の化石もたくさんありますよ。

新館の地球館へ移動。地下2階から上階へ

日本館でフタバスズキリュウを見た後は、地球館に移動しました。地球館は地下3階から3階まであります。

恐竜に関係する展示は主に地下2階・地下1階・1階にあるので、下の階から順に紹介しますね。

魚竜や翼竜がいる地球館地下2階「地球環境の変動と生物の進化」

地下2階「地球環境の変動と生物の進化」では、約40億年前に誕生した生物の進化の過程を展示しています。地球の生い立ち、生命の爆発ともいわれるカンブリア紀、恐竜の絶滅後から哺乳類の大発展など人類につながる進化の道のりが分かります。

恐竜より古い時代の爬虫類型哺乳類

国立科学博物館のエダフォサウルスとディメトロドンの化石・全身骨格の写真

「陸上を支配した哺乳類」の展示コーナーにあるエダフォサウルスとディメトロドンの全身骨格です。恐竜のように見えますが、恐竜が栄えた中生代よりも古い古生代の生物で、爬虫類型哺乳類とも言われています。

背中の帆状の突起には血液が流れていて、体温調節に役立ったと考えられています。白亜紀前期の恐竜スピノサウルスに似ていますね。

大きい!中生代の魚竜モササウルス類

国立科学博物館・地球館地下2階の水生爬虫類と水生哺乳類の展示

陸上で進化した生物の中には水中へ還っていく生物もいました。中生代の水生爬虫類と新生代の水生哺乳類は進化の過程は違いますが、よく似た姿かたちをしています。

特に大きな生物が天井近くに展示されていますが、右側はティロサウルス、白亜紀後期(8300万年前)の爬虫類でモササウルス類の一種です。左側はバシロサウルスで3800万年ほど前の哺乳類なんですよ。年代も種類も違いますが、とてもよく似ていますよね。

白亜紀の翼竜アンハングエラの飛ぶ姿

翼竜アンハングエラの全身骨格

「空を飛んだ脊椎動物」の展示では、白亜紀の翼竜アンハングエラが飛んでいます。写真の左奥から、哺乳類のインドオオコウモリ・鳥類のオウギワシ・翼竜のアンハングエラです。

現在生息しているインドオオコウモリとオウギワシを白亜紀のアンハングエラと一緒に並べて展示しているのは理由があるんですよ。それは、翼があるのは同じでも翼のつくりは違っているからなんです。翼竜・鳥類・哺乳類それぞれの骨の構造の違いを比べられますね。

地球館地下2階ではこの他にも、たくさんの鉱物や隕石、マンモスの全身骨格、人類進化の過程の展示など見所がたくさんありますよ。

地球館地下1階は必ずチェック!恐竜の謎を探る

いよいよたくさんの恐竜がいる地球館地下1階「地球環境の変動と生物の進化~恐竜の謎を探る」にやってきました。国立科学博物館の中で最も多くの恐竜が展示されているエリアです。

ヒトと始祖鳥の骨格を比べてみよう!

国立科学博物館に展示されている始祖鳥の全身骨格

地球館地下1階に入るとすぐ、ヒトの全身骨格が展示されています。ちょっとびっくりしてしまいますが、隣に展示されている始祖鳥の全身骨格を比べるためなんです。

ヒトと始祖鳥は時代も形も違いますが、骨を比較してみることで、違いや共通点などがよく分かります。始祖鳥の全身骨格の下には、ドイツで発見された始祖鳥のベルリン標本のレプリカも展示されていますよ。

化石発掘から復元までの工程をバンビラプトルで解説

恐竜の化石が発掘されてから博物館で展示されるまで、どんな作業や研究があるのか、全身骨格を見ているだけでは分からないですよね?

バンビラプトルの発掘の様子の展示(国立科学博物館)

「恐竜の謎を探る」の展示室では、バンビラプトルを例に、発見から復元までの手順を大きく5つに分けて解説しています。

地中に埋まっている状態(産状化石)も模型で再現されています。バンビラプトルの骨の化石を掘り出すためのクリーニング作業には約5000時間かかったそうですよ。

バンビラプトルの全身骨格と復元模型

骨の化石だけでは体の表面の様子や色は分からないのですが、どのように推測されたのかの解説もあります。研究して分かったことや使った道具なども一緒に順番に展示されているので、発掘から復元までの様子が分かりやすいですね。

恐竜が勢ぞろい!全身骨格がいくつも展示

国立科学博物館の地球館地下1階、恐竜の展示室

いよいよ恐竜がたくさんいる展示室です!

トリケラトプス、ティラノサウルス、ヒパクロサウルスの親子やパキケファロサウルスなど、たくさんの恐竜が並んでいるので、目移りしてしまいますね。奥にはステゴサウルスもいますよ。

ティラノサウルスVSトリケラトプス

国立科学博物館のトリケラトプスの全身骨格

左側にトリケラトプス、右側にティラノサウルスがいますね。

国立科学博物館のティラノサウルスの全身骨格

国立科学博物館のティラノサウルスは、世界でも珍しい「しゃがんだ姿勢のティラノサウルスの全身骨格」です。実は、向かい側にいるトリケラトプスをティラノサウルスが待ち伏せしているイメージで配置されているんだそうですよ。

ティラノサウルスの足元には、シチパチが巣の上で卵を抱いている化石も展示されています。抱卵の姿が正確な骨格で復元されたのは世界初なので、こちらもお見逃しなく。

ブロントサウルスあらため、アパトサウルス

国立科学博物館のアパトサウルスの全身骨格

とても大きな草食恐竜のアパトサウルス。大きすぎて全身を写真に収めることができないほどです。

以前はアパトサウルスではなく、ブロントサウルスと呼ばれていたので、ブロントサウルスの方がなじみ深い方もいらっしゃるかもしれませんね。

背中に特徴があるステゴサウルスやスコロサウルス

国立科学博物館のステゴサウルスとスコロサウルスの全身骨格

奥にはステゴサウルスとスコロサウルスが展示されています。両方とも4メートルを超える大きさなのですが、まだ成長の途中だった恐竜の化石です。ステゴサウルスもスコロサウルスも大人になるともっと大きくなるそうですよ。

地球館1F地球史ナビゲーター

地下1階でたくさんの恐竜を見て、もしかしたらもう満足しているかもしれませんが、地球館1階の地球史ナビゲーターにも立ち寄ってください。

地球史ナビゲーターは、宇宙史・生命史・人間史の138億年の物語をテーマに、地球館の展示室全体をつなげるシンボルゾーンです。いろいろな標本や資料、映像で地球史を表現しています。

1964年に日本で初めて公開された恐竜の全身骨格

国立科学博物館の地球史ナビゲーターにあるアロサウルスの全身骨格

地球史ナビゲーターのコーナーの真ん中には、アロサウルスの全身骨格が展示されています。このアロサウルスは、1964年に日本で最初に公開された恐竜の全身骨格だそうです。

アロサウルスを取り囲む形で設置されたモニターには、宇宙史・生命史・人間史に関する映像が映されていて、とてもきれいです。1575年に発見された隕石や観測衛星ひまわり1号もアロサウルスと一緒に展示されています。

始祖鳥の化石のレプリカを触ってみよう!

始祖鳥の化石のレプリカ

周囲にはいろいろな標本が展示されていますが、始祖鳥の化石のレプリカもあります。本物の化石は貴重なので触れませんが、地球史ナビゲーターの始祖鳥は触って感触を試すことができます。

地球館1階では、「地球史ナビゲーター」の奥に「地球の多様な生き物たち」という広い展示室があります。大きなマッコウクジラやすべての生物の関係性を表した系統樹も展示されていますよ。

国立科学博物館は恐竜以外にも見所がいっぱい!

国立科学博物館に展示されている恐竜や首長竜、魚竜、翼竜の全身骨格がどの場所にあるのか紹介しましたが、国立科学博物館には、恐竜以外にもたくさんの展示があります。忠犬ハチ公やパンダのはく製、アポロ11号と17号が持ち帰った月の石、人類(猿人・原人・旧人)の復元など見所がいっぱいですね。

出口の外には現在生きている最大の生物シロナガスクジラ

国立科学博物館の出口は日本館にあり、入口の反対側です。

国立科学博物館の屋外展示シロナガスクジラ

外に出るとすぐに目に入ってくるのが大きなシロナガスクジラの模型です。全長30メートル、現在地球上に生息する最大の動物のシロナガスクジラが、海面から深く潜っていく姿を再現しているそうです。

この記事では、恐竜の全身骨格がどこに展示されているかを中心に紹介しましたが、国立科学博物館では、興味深い内容の特別展もひんぱんに開催されています。また上野公園内にあるので、丸1日ゆったり過ごすことができますね。

恐竜好きにはもちろん、そうでない方も楽しめると思うので、ぜひ行ってみてくださいね。

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国立科学博物館に全身骨格が展示されている恐竜

国立科学博物館にはたくさんの恐竜や翼竜、首長竜、魚竜の全身骨格や復元模型が展示されています。

実物の全身骨格

  • アパトサウルス
  • アロサウルス
  • シリルア(魚竜)
  • スコロサウルス
  • ステゴサウルス
  • パキケファロサウルス
  • ヒパクロサウルス
  • プレストスクス
  • レプトネクテス(魚竜)

恐竜の全身骨格

  • アーケオプリテクス(=始祖鳥)
  • アンハングエラ(翼竜)
  • カマラサウルス
  • シチパチ
  • デイノニクス
  • ティラノサウルス
  • ティロサウルス(魚竜)
  • トリケラトプス
  • バンピラプトル
  • フタバスズキリュウ
  • ヘレラサウルス

恐竜の復元模型

  • バンビラプトル

国立科学博物館の使いやすさ・バリアフリー情報

国立科学博物館のラウンジ・休憩所
レストラン・カフェ
あり(2ヶ所)
日本館地下1階38席・地球館中2階180席
休憩所
あり 飲食・持込可
室内ラウンジ・屋上のスカイデッキ
水飲み場
あり
コインロッカー
あり(100円返却式)
ミュージアムショップ
あり
国立科学博物館の屋上テラス
ベビーカーについて
無料レンタルあり
オムツ換えスペース
多目的トイレ内にあり
授乳室
あり(2ヶ所)
車椅子について
無料レンタルあり
多目的トイレ
あり(10ヵ所) 一部オストメイト対応(2ヶ所)

国立科学博物館の施設概要

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公式サイト
http://www.kahaku.go.jp/
料金(常設展示)
大人620円
高校生以下無料
開業時間
・9:00~17:00(入館は16:30 まで)
・金・土曜日 9:00 ~20:00(入館は19:30 まで)
休業日
・毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
・年末年始(12月28日~1月1日)
・害虫駆除のため館内くん蒸期間の休業日あり(6月後半)
住所
〒110-8718
東京都台東区上野公園 7-20
連絡先
03-5777-8600
地図
アクセス(公共)
・JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分

・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分

・京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分
アクセス(車)
最寄り出口「首都高上野」(首都高速1号上野線)
駐車場
上野公園周辺に有料駐車場あり
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