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京都市青少年科学センター
京都市伏見区深草にある京都市青少年科学センターは、1969年に開設された科学館です。科学を楽しむ展示物がたくさんあり、プラネタリウムや八重山群島のチョウの家、カブトムシの家(夏休み期間)も併設されています。
このページでは、動いて話をするティラノサウルスの復元模型やタルボサウルスなどの恐竜や翼竜プテラノドンの全身骨格、実物のアロサウルスの頭骨などについて、詳しく紹介しています。
京都市青少年科学センターへのアクセス
京都市青少年科学センターは、公共交通機関と自家用車どちらでも行きやすい場所にあります。
ただし、自家用車の場合、専用の無料駐車場が30台しかないため、土・日・祝日などは満車の可能性があります。名神高速道路「京都南IC」が最寄りの出口です。
私は公共交通機関で出かけたので、JR京都駅からのアクセスを紹介しますね。
京都駅からバスで直通「京都市青少年科学センター前」で下車
京都市青少年科学センターへのバスは、JR京都駅烏丸口(京都タワーのある方)のバスターミナルから乗ることができます。路線は「南5」または「105」で、「稲荷大社・竹田駅東ゆき」です。
私は「南5」のバスに乗り、20分ほどで「京都市青少年科学センター前」に着きました。
バス停の名前は「京都市青少年科学センター前」ですが、高速道路の高架ががあるため、バス停から科学センターの建物は見えません。でも、バス停近くに「京都市青少年科学センター」と書かれた大きな案内標識があったので、迷うことはありませんでした。
案内の通りに進むと、高速道路の下をくぐるトンネルがあります。高速道路の周囲は公園になっていて、樹木の緑がきれいです。
トンネルを抜けるとすぐ目の前に見えてくるのが、京都市青少年科学センターです。
無料駐車場は約30台。平日は空いているよう
車で出かけた場合、京都市青少年科学センターの前の駐車場には警備員さんがいるので、指示通りに駐車します。
隣に専用の駐車場もありますが、入口に近い広場も駐車場として利用されているようで、何台か車が停まっていました。平日なら駐車台数には余裕があるようですね。
京都市青少年科学センターの入場料
京都市青少年科学センターの入場料は、大人510円、中学・高校生200円・小学生100円です。
プラネタリウムも観覧したい場合は、入場料とは別料金で大人510円、中学・高校生200円・小学生100円かかります。小学生未満の幼児は入場料・観覧料ともに無料です。
入口を入るとすぐ右側にカウンターがあり、受付の方へ入場料を払います。プラネタリウムを見る場合もここでチケットの購入が必要です。
入口の先には休憩所が見えます。右側の棚にはたくさんの昆虫の標本が展示されていましたよ。
恐竜・翼竜・首長竜・魚竜は京都市青少年科学センターのどこに展示されている?
京都市青少年科学センターは恐竜の全身骨格のほかに、プラネタリウムやいろいろな科学実験が体験できる展示物があります。
それほど大きな施設ではないので、どこに恐竜がいるのか迷うことはなさそうですが、順番に京都市青少年科学センターの展示を紹介しますね。
プラネタリウムの投影回数や時間に注意
京都市青少年科学センターの入口があるのは2階、プラネタリウムの入口はスロープで下った先にあります。プラネタリウムへの通路は、星空の世界のイメージなのか天井も壁もブルーですね。
平日はプラネタリウムの投影が少なく、この日は15時45分からの1回だけでした。
土日祝日は4回ほど投影するようですが、プラネタリウムも見たい場合は、公式サイトで予定を確認したほうがよさそうですね。
恐竜がいるのは入口と同じ2階の第一展示室
プラネタリウムへの通路の反対側に3階へ上る階段がありますが、その近くにも体験型の展示がいくつか設置されています。
大きなボールコースターの中でボールが転がって行く様子は、NHKピタゴラスイッチのピタゴラ装置のようですね。写真左の展示では地震の体験ができますよ。
3階へ上がらずそのまま進むと、科学体験「フーコーのふりこ」の展示の向こうにティラノサウルスの姿が見えてきます。
動くティラノサウルス!おしゃべりも
遠足の小学生たちも大喜びしていたティラノサウルス。発見された化石から予想できるティラノサウルスの平均的な大きさを5分の3に縮小しているそうです。
京都市青少年科学センターのティラノサウルスは、動くだけじゃなくて、おしゃべりもするんですよ。
ティラノサウルスの近くには「えものをねらう恐竜」「あいさつする恐竜」の二つのボタンがあります。ボタンを押すとどんな動きをするのかは、訪れてからのお楽しみ。
実物の5分の3のサイズで、少し小さめのティラノサウルスですが、ガ~ッと大きな口を開ける姿はなかなかの迫力ですよ。
恐竜3体と翼竜プテラノドンの全身骨格
ティラノサウルスの近くには大きな恐竜の全身骨格が展示されています。
手前の大きく口を開けた恐竜はタルボサウルス、白亜紀後期に生息した肉食恐竜です。
左奥は草食恐竜のサウロロフスです。足元には、サウロロフスの皮ふや歯後ろ足の復元模型も展示されていていて、詳しく説明されていましたよ。
タルボサウルスの上には、翼竜プテラノドンの全身骨格模型が飛んでいます。
プテラノドンの下には、尻尾の先の形が特徴的な翼竜ランフォリンクスの復元模型も。少しかわいらしい感じのランフォリンクスでした。
全身骨格のプロトケラトプスと実物化石のアロサウルス
トリケラトプスなど角竜の仲間のプロトケラトプスの全身骨格です。体長2メートルほどの大きさで、角竜の仲間としては小型だそう。
隣にプロトケラサウルスのものと思われる恐竜の卵も展示されていますよ。
実物のアロサウルスの頭骨の化石です。すぐ隣には立体的に復元されたアロサウルスの頭骨も展示されています。
恐竜の化石はとても貴重なので、一般的に博物館などで展示されているのはレプリカなのですが、京都市青少年科学センターでは実物とレプリカが並んでいます。昭和44年に小川勇吉さんから寄贈されたものだそうですよ。
近くにイクチオサウルスの実物化石も展示されていますので、こちらもお見逃しなく。
第一展示室には京都の自然や人の体、楽しい実験室も
昆虫を例に遺伝子や種の多様性を紹介している展示です。同じオオセンチコガネでも住んでいるところで色が違っているそうで、面白いです。
心臓や肺など人の体についての展示もあります。自分の心電図を見られる装置もありましたよ。
土日や祝日には実験室でいろいろな科学実験を体験できます。実験や工作など20以上のプログラムがあるようで、子どもと一緒に参加すると楽しそうですね。
海水の磯と淡水の鴨川、二つの水槽
たくさんの貝殻が展示されています。以前はこの場所にヒヨコの孵化装置があり、タイミングが合えばヒヨコが卵から出てくる様子が観察できたのですが、残念ながら今はもうないようです。
海の環境の展示として、磯の様子を再現している水槽です。魚だけじゃなく、ヒトデやウニが住んでいますよ。
京都の鴨川の環境を再現した水槽もあります。淡水魚が泳いでいました。
3階の第2展示室から見下ろす恐竜たち
恐竜の模型や全身骨格は2階の第一展示室にありますが、階段を上って3階の展示室から、恐竜を見下ろすことができます。
第二展示室の吹き抜けの様子です。サウロロフスやタルボサウルスを見下ろすことができますよ。
上の方を飛んでいたプテラノドンも間近に観察できますね。
骨の化石だけでなく、翼部分が再現されています。プテラノドンの飛び方は、羽ばたくというより上昇気流に乗って滑空していたと考えられています。
日本にも住んでいたワニ
プテラノドンの近くには、デスモスチルスとマチカネワニの大きな全身骨格が展示されています。恐竜のいた中生代より新しい新生代の生き物で、両方とも日本列島に生息していたそうですよ。
気象コーナーや電気や音を体験できる展示
第二展示室にも科学を楽しむ展示がたくさんあります。こちらのコーナーは電気や磁気に関する展示。この他に小さな竜巻を作る装置などもありましたよ。
岩石園、チョウの家、カブトムシの家がある屋外園
2階の休憩所近くの扉から外へ出て、屋外園で自然の観察もできます。岩石園と沖縄のチョウが住むチョウの家、カブトムシの家がありますよ。
屋外園へ続く階段の上から岩石園を見た様子です。芝生がきれいで、お弁当を食べたり、日向ぼっこするのにも良さそうですね。写真には写っていませんが、藤棚の下にベンチやテーブルもありました。
大きな珪化木(けいかぼく)ですね。木化石とも呼ばれる珪化木のほかに約40種類の岩石や化石がありますよ。
沖縄のチョウを観察できるチョウの家です。1年中チョウが見られるそうですが、見学できる時間が決まっているので、公式サイトで予定を確認したほうがよさそうです。夏休み期間中にはカブトムシの家も見学できますよ。
京都市青少年科学センターは40年以上の歴史がある科学館です。少し展示の内容が古い部分もありますが、恐竜以外にも様々な展示があるので、親子連れで楽しむには程よいコンパクトさです。動くティラノサウルスは子どもたちに大人気ですし、お弁当を持って出かけるのも楽しそうですね。
京都市青少年科学センターに展示されている恐竜・翼竜・魚竜・首長竜
実物の全身骨格
恐竜の全身骨格
恐竜の復元模型
京都市青少年科学センターの使いやすさ・バリアフリー情報
- レストラン・カフェ
- なし
- 休憩所
- あり 飲食・持込可(2階休憩ホール)
- 水飲み場
- あり
- コインロッカー
- なし
- ミュージアムショップ
- なし
- ベビーカーについて
- 貸出しあり
- オムツ換えスペース
- あり 多目的トイレ内
- 授乳室
- あり
- 車椅子について
- 貸出しあり
- 多目的トイレ
- あり(3ヵ所)一部オストメイト対応
京都市青少年科学センターの施設概要
- 公式サイト
- http://www.edu.city.kyoto.jp/science/
- 料金(常設展示)
- ・大人 510円
・中高校生 200円
・小学生 100円
・幼児無料
(土曜日・日曜日は京都市在住・通学の小・中・高校生は無料) - 料金(プラネタリウム観覧料)
- ・大人 510円
・中高校生 200円
・小学生 100円
・幼児無料
(土曜日・日曜日は京都市在住・通学の小・中・高校生は無料) - 開館時間
- 9:00 ~17:00(入館は16:30 まで)
- 休館日
- ・毎週木曜日(木曜日が祝日の場合は翌平日)春・夏・冬休み中は開館
・年末年始 - 住所
- 〒612-0031
京都市伏見区深草池ノ内町13番地 - 連絡先
- 075-642-1601
- 地図
- アクセス(公共)
- ・京阪電車 「藤森」駅から約400m
・地下鉄烏丸線または近鉄「竹田」駅から約1km
・市バス「青少年科学センター前」下車(京都駅前から南5系統) - アクセス(マイカー)
- 最寄り出口
・「京都南」IC(名阪高速道路) - 駐車場
- 無料駐車場あり(約30台)