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北九州市立いのちのたび博物館
北九州市立いのちのたび博物館は、福岡県北九州市にある自然史と歴史の博物館です。「いのちのたび」をテーマに、生命の進化と人の歴史についての展示があり、2体あるティラノサウルスの全身骨格や白亜紀にタイムスリップしたような体験型ジオラマが人気です。
このページでは、北九州市立命のたび博物館にどんな恐竜や翼竜、首長竜の全身骨格や復元模型が展示されているか、どの場所にあるかなどを紹介しています。
北九州市立いのちのたび博物館へのアクセス
北九州市立いのちのたび博物館は、電車などの公共交通機関と自家用車のどちらでも行きやすい場所にあります。
電車の場合、公式サイトでは、最寄り駅のJR鹿児島本線「スペースワールド駅」から徒歩5分と案内されています。車の場合、北九州都市高速「東田」出入口から約2分、または「枝光」出入口から約3分です。
私は電車で出かけたので、JR小倉駅からのアクセスを紹介しますね。
JR「小倉駅」から「スペースワールド駅」まで快速電車で10分ほど
北九州市立いのちのたび博物館へは、山陽新幹線でJR小倉駅まで行き、JR鹿児島本線に乗り換えました。
小倉駅からスペースワールド駅へ行くには、下りの「博多・久留米」方面の電車に乗ります。快速電車で10分ほど3駅で到着。普通電車でも15分弱の乗車時間です。
スペースワールド駅の改札口は線路の高架下にあります。改札を出て右へ進むと、バスロータリー横の歩道の奥にいのちのたび博物館が見えているので、道に迷うことはほぼないと思います。歩道も広く、小さな子ども連れの方やベビーカーでも安心して通れますね。
博物館やスペースワールド、イオンモールなど、周辺施設がいろいろ
いのちのたび博物館に直接向かわず線路沿いに沿ってスペースワールド方向へ進み、歩道橋の上から撮影した写真です。
右奥に見える茶色の建物が、北九州市立いのちのたび博物館です。左手前にはスペースワールドのジェットコースター、その奥にはイオンモール八幡東があります。イオンモールは改装中だったので、写真では少し分かりにくいですね。残念ながらスペースワールドは2017年12月31日閉園だそう。跡地はどんな施設になるのでしょうか?
車で行っても大丈夫!広い駐車場あり
北九州市立いのちのたび博物館は、官営八幡製鉄所跡に作られた「東田博物館ゾーン」にあるので、共同の広い駐車場も用意されています。
いのちのたび博物館の目の前にあり、普通車300台が駐車可能。料金は30分100円、4時間以上は一律800円です。近隣のスペースワールドやイオンモールにも有料駐車場があるため、長時間、駐車場がなくて困ることはなさそうですね。
北九州市立いのちのたび博物館の入館料
いのちのたび博物館の入館料は、常設展のみの観覧の場合、大人500円・高校生以上の学生300円・小中学生200円、小学生未満の幼児は無料です。企画展では個別にチケット代が設定されています。
恐竜・翼竜・首長竜・魚竜は北九州市立いのちのたび博物館のどこに展示されている?
北九州市立いのちのたび博物館は大きく自然史ゾーンと歴史ゾーンに分かれています。恐竜の全身骨格や復元模型が展示されているのは、自然史ゾーンです。
博物館1階のアースモールと名づけられたメインストリートには、とてもたくさんの恐竜や翼竜、首長竜、魚竜の全身骨格が展示されています。
15分毎に入れ替え制のエンバイラマ館には、白亜紀の北九州へタイムスリップしたようなジオラマがあり、恐竜たちの動く復元模型で迫力いっぱいの展示が楽しめますよ。
私は自然史ゾーンのアースモールを見た後、2階3階へ移動し歴史ゾーンへ。1階へ戻ってから最後にエンバイラマ館を見学したので、その順番で、どんな恐竜がどこに展示されているか紹介しますね。(アースモールの途中にエンバイラマ館の入口があるので、先にエンバイラマ館を見ることもできます。)
自然史ゾーンは地球の成り立ちと古生代の展示から
常設展の入口を通ると、右に「地質の形成」、左には「古生代」の展示があります。アースモールの展示は、古い時代から始まり奥へ進むほど現代に近付くよう、たくさんの標本が並べられています。
「地質の形成」という地学現象の展示では、地球の成り立ちや構造が説明されていて、いろいろな岩石や鉱物が展示されています。隕石もありましたよ。
古生代の展示では、古生代最大の生物で肉食の魚類ダンクルオステウスの頭部が目を引きますね。他にも70cmもある巨大なトンボ、メガニューラ科の復元模型もあります。
恐竜の全身骨格がいっぱい!博物館1階のアースモール
道順通りに進むとすぐに、恐竜がたくさん展示されているアースモール「中生代」の展示です。いきなりティラノサウルスがお出迎えですよ!
ティラノサウルスの周りは階段ですが、右壁沿いにスロープがあります。ベビーカーや車いすでも問題なく進めますので、ご安心くださいね。
最大級のティラノサウルス、スーに会える!
いのちのたび博物館には2体のティラノサウルスの全身骨格が展示されていますが、このティラノサウルスは、スーと呼ばれているメスの全身骨格模型です。
1990年にアメリカのサウスダコタ州で見つかった化石で、全身の90%の骨が残っていました。全長12.8mあり、ティラノサウルスの中でも最大級の大きさなんですよ。現標本はアメリカのシカゴにあるフィールド博物館で展示されています。
中生代の三畳紀からジュラ紀まで
ティラノサウルスのスーのお出迎えの次は、少し時代をさかのぼって、中生代の三畳紀からジュラ紀の展示です。(ティラノサウルスがいた時代は、ジュラ紀の後の白亜紀です。)
全長35メートル!セイスモサウルス
ティラノサウルスのスーの後ろには、大きな竜脚類の全身骨格が2体あります。左側手前の大きな方がセイスモサウルス、右はカマラサウルスです。セイスモサウルスは全長35メートルもあり、世界中で今までに組み立てられた恐竜の全身骨格の中でも最大級なんですよ。
セイスモサウルスの隣には、大型肉食恐竜のアロサウルスや小さなエオラプトルの全身骨格、上には翼竜のズンガリプテルスが飛んでいますよ。
ステゴサウルスの背中の板は何のため?
セイスモサウルスの後ろ足の隣には、ステゴサウルスの全身骨格があります。背中の板が特徴的で、有名な恐竜ですね。この板は、体温の調節や体を大きく見せるためなど、いろいろな説があるようです。
ステゴサウルスの尻尾も間近に見られます。以前はとげの部分がもっと上向きだと考えられていましたが、最近の研究では水平についている説が有力だそうですよ。
白亜紀の恐竜ティラノサウルスとトリケラトプス
恐竜の中でも特に有名なティラノサウルスとトリケラトプスの全身骨格が並んでいます!足元には、トリケラトプスの仲間のプロトケラトプスがいますよ。
ティラノサウルスとトリケラトプスは両方とも白亜紀後期の北アメリカに生息していたので、実際にこんなふうに並ぶこともあったかもしれませんね。
ちなみにこのコーナーのティラノサウルスは、「スー」と同じアメリカのサウスダゴタ州で発見された化石で組み立てられています。発見者のスタンリー・サクソンさんの名前にちなみ「スタン」という愛称が付けられているんですよ。
白亜紀の恐竜たち。空には翼竜と首長竜も
白亜紀コーナーを横から見た様子です。手前から、ギガノトサウルス、ティラノサウルス、トリケラトプスです。セイスモサウルスの長い尻尾がここまで届いていますね。
空にいる翼竜は、右の大きい方はケツァルコアトルス、左がプテラノドンです。写真には写っていませんが、真上にクビナガリュウのタラソメドンの全身骨格もあるんですよ。
全身骨格だけじゃなく、恐竜のたまごや大腿骨も
トリケラトプスの後ろには、小型の肉食恐竜デイノニクスの全身骨格模型があります。
周囲にはアンキロサウルスの頭骨と尻尾やパキケファロサウルスの頭骨、ヒプセロサウルスのたまご、アパトサウルスの大腿骨も展示されているのでお見逃しなく。
新生代は哺乳類の時代
恐竜を代表とする爬虫類が栄えた中生代の次は、哺乳類の新生代。新生代には現代も含まれています。
日本に生息していたヤオオツノジカとナウマンゾウです。後ろのコーナーには、大きな牙のマンモスやサーベルタイガー、ダチョウに似たモアも展示されていますよ。
ぽけっとミュージアムではより詳しく解説
アースモールにそって設けられている ぽけっとミュージアムでは、より詳しく解説したり、新しい話題を提供したりと、各展示室ごとに違うテーマの展示がされています。ときどき展示内容の変更もあるそうですよ。
生命の多様性館にはたくさんの実物標本
たくさんの化石をもとに展示されているアースモールの奥には、生命の多様性館があります。
アースモールで見てきた古い時代の生物が進化して、現在のさまざま種類の生物が生き続けていることを感じられるよう多くの実物標本が並んでいます。
生物の多様性館には、哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類などのはく製だけでなく、植物や昆虫の標本も多数あります。大きなジンベイザメやリュウグウノツカイなどはとても迫力がありますよ。
北九州の自然を紹介。自然発見館
生命の多様性館からスロープをあがっていくと3階にある自然発見館です。こちらでは北九州の海や林、川などの自然をジオラマや標本で紹介しています。
3階から見下ろしたアースモールの恐竜たち
北九州市立いのちのたび博物館の自然史ゾーンは自然発見館で終わり、次は歴史ゾーンです。吹き抜けになったアースモール沿いの通路を通るので、恐竜たちを上から見ることができるんですよ。
アースモール1階では見上げることしかできなかった首長竜のタラソメドンも3階の通路からは、近くで見ることができますね。
アースモールにはとてもたくさんの恐竜が並んでいるので、どの恐竜なのか分からなくなりそうですが、通路の手すりには、名前を紹介した案内板もありますよ。
遠かった翼竜が近くで見られて休憩も
1階から見上げた時には高い位置に飛んでいた翼竜たちも近くに見ることができます。
写真の翼竜は上から、ズンガリプテルス、ケアラダクティルス、ケツァルコアトルスです。少しわかりにくいですが、ケツァルコアトルスの後ろには、プテラノドンも飛んでいますよ。
通路の壁際には椅子が設置されているので、休憩しながら、反対側の壁に映された恐竜たちの映像を見ることもできます。
アースモール全体を眺められる絶景ポイント
順路通りに進むと、アースモール入口の真上にあるテラスに進みます。ここからアースモール全体が見渡せます。写真左側の行列は、エンバイラマ館の入場を待つ人達です。
私は自然史コーナーと歴史コーナーを全部見てから、エンバイラマ館へ行きましたが、アースモールの途中で見ておくのもいいと思います。特に小さな子ども連れの場合、疲れたり飽きてしまうことも考えられるので、先にエンバイラマ館へ行く方がいいかもしれません。
こちらにも恐竜の名前を書いた案内板がありますよ。
テラスの床の写真です。大理石にアンモナイトのような貝の化石が入っているのが分かるでしょうか?ぜひ探してみてくださいね。
歴史ゾーンも見どころがたくさん
自然史ゾーンの次は、歴史ゾーンです。北九州市立いのちのたび博物館は、自然史と歴史の博物館なので、歴史の展示も充実しています。
北九州市にあった弥生時代の竪穴式住居を再現
歴史ゾーンの文化学習園にある弥生時代の竪穴式住居です。北九州市小倉南区の長野小西田遺跡をモデルにしているそうです。奥に見える瓦屋根の家は、昭和30年代の八幡製鉄所の社宅をモデルにしたもの。当時の生活が再現されていますね。
歴史ゾーンには他に、カルチャーモール、探究館、テーマ館があり、それぞれ北九州の歴史に関する多くの展示がされています。全部見るとかなりのボリュームがあります。
遊びながら学べる こどもミュージアム
いのちのたび博物館の2階には、幼児~小学生対象のこどもミュージアムがあり、恐竜や土器のパズルや絵本、石うす体験、カルタなどの遊びを通じて学ぶことができるます。
小さなきょうりゅう滑り台もあるので、お兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に博物館に来た幼児さんが、展示に飽きてしまった時に利用するのもよさそうですね。
1階のアースモールからこどもミュージアムの様子が見えますよ。
ティラノサウルスのスーが、こどもミュージアムをのぞき込んでいるみたいですね!
最大の空飛ぶ生物!翼竜のケツァルコアトルス
アースモールに面した2階の休憩室は、順路から少し外れているのですが、ぜひ立ち寄ってみてください。休憩室から翼竜のケツァルコアトルスがすぐ近くで見られます。
ケツァルコアトルスは、今まで見つかった空を飛ぶ生物の中で一番大きく、翼を広げた大きさが10メートルもあります。近くで見るととても迫力がありますよ。
日本でケツァルコアトルスを常設で見ることができる場所は、3か所しかありません。いのちのたび博物館と沖縄県くるくまの森の全身骨格、神奈川県立生命の星・地球博物館にある復元模型です。その中でも翼を広げた状態のケツァルコアトルスの全身骨格を間近に見られるのは、いのちのたび博物館だけなんですよ。
翼竜といえば、プテラノドン
ケツァルコアトルスの後ろには、プテラノドンもいます。翼竜といえば、プテラノドンというくらい有名ですね。とさかがついている頭が特徴的です。ソファに座ってゆったり観察できますよ。
動く恐竜の世界を体験!エンバイラマ館
エンバイラマ館には、白亜紀前期の北九州へのタイムスリップを体験できるジオラマの「白亜紀ゾーン」と恐竜や植物の復元模型を作るための化石や岩石などの資料を展示した「リサーチゾーン」があります。
私は最後に見学しましたが、いのちのたび博物館はとても広く、小さな子どもさんは疲れて見逃してしまうかもしれないので、エンバイラマ館を先に見ておいた方がいいかもしれません。
エンバイラマ館はアースモールの白亜紀ゾーンに入口があります。白亜紀の様子の体験時間は約8分。15分毎の入れ替え制なので、開場時刻まで入口で並びます。
私が並んでいた時間は、10分ほどだったと思います。いのちのたび博物館を訪れたのは春休み期間中の日曜日でしたが、意外とスムーズに入場できました。
エンバイラマ館の入口から洞窟を通って、恐竜たちの住む白亜紀の北九州へ進みます。途中にもジオラマが展示されていて、イグアナドンの親子の姿も見られましたよ。
白亜紀の北九州のある夜の出来事
いよいよ白亜紀の北九州へタイムスリップです。満月の下にワキノサトリュウや翼竜のズンガリプテルスがいます。
せっかくの演出のネタバレならないよう、少しだけ写真で紹介しますね。
小型の肉食恐竜ヴェロキラプトルには、羽毛が生えていたと考えられているそうです。
大型の草食恐竜マメンチサウルスもいます。
恐竜たちがリアルに動き、恐竜の鳴き声も響きわたる、迫力のある演出です。怖くて泣いてしまったお子さんもいましたよ。
リサーチゾーンで動く恐竜たちの復元過程が分かる
迫力ある動く恐竜たちのジオラマを体験した後は、リサーチソーンへ進みます。
リサーチゾーンは、エンバイラマ館の恐竜たちをどのような過程で復元していったのか紹介しています。発掘や研究の内容にも触れられますよ。
ジオラマで見たワキノサトリュウの頭の実物大復元模型もあります。
復元の元となった実物化石や骨格標本がたくさん展示されています。リサーチゾーンだけでも十分見ごたえがありました。
北九州市いのちのたび博物館に全身骨格が展示されている恐竜・翼竜・魚竜・首長竜
実物の全身骨格
恐竜の全身骨格
恐竜の復元模型
北九州市いのちのたび博物館の使いやすさ・バリアフリー情報
- レストラン・カフェ
- なし *近くにイオンモールあり
- 休憩所
- あり 飲食・お弁当持込可
- 水飲み場
- あり
- コインロッカー
- あり
- ミュージアムショップ
- あり
- ベビーカーについて
- 貸出しあり
- オムツ換えスペース
- 多目的トイレ内にあり
- 授乳室
- あり
- 車椅子について
- 貸出しあり
- 多目的トイレ
- あり(6ヶ所)
北九州市いのちのたび博物館の施設概要
- 公式サイト
- http://www.kmnh.jp/
- 料金(常設展示)
- ・大人500円
・高校生以上の学生300円
・小中学生200円
・幼児無料 - 開業時間
- ・9:00~17:00(入館は16:30 まで)
- 休業日
- ・年末年始
・害虫駆除のため館内くん蒸期間の休業日あり(6月後半) - 住所
- 〒805-0071
福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1 - 連絡先
- 093-681-1011
- 地図
- アクセス(公共)
- ・JR鹿児島本線「スペースワールド」駅から徒歩5分
- アクセス(マイカー)
- 最寄り出口「東田」(北九州都市高速)
- 駐車場
- 有料駐車場あり(普通車300台)
30分/100円(4時間以上は800円)